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「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑧ 〜「らせんの受容」〜

更新日:10月31日

〇自閉症への理解が深まったこと。

〇「他の子との比較」ではなく、「昔のその子との比較」で成長を考えられるようになったこと。


それらを通じて、少しずつ「わが子らしさ」が愛おしく思えるようになってきました。


とはいっても…。


小学校の長期休み。

お気に入りのキャラクターの登場を何十回も繰り返して見る息子。


「ウー・ウータン!げんき・げんき〜!!」

の声が、毎朝6時から部屋に響きわたります。

「繰り返しが落ち着くんだろうな…。」

そう思っても、しんどい時がありました。


今は、そこまで強いこだわりもなくなりました。

でも、中学生になると多くの子は、部活に入ったりしながら、自分の世界を築き上げていきます。

また、読む本や見る映画も、だんだん難しいものになり、親との会話も対等になっていきます。


息子では見られないそんな姿に、少し胸が痛くなる時もあります。


我が子の障害受容に関して、「らせんの受容」という言葉があります。これは、


「親には、我が子の障害を否定する気持ちと肯定する気持ちが常にあって、

この相反する気持ちがまるでリボンの表と裏が交互に現れるように繰り返す。」


という意味です。



「愛しい我が子に障害がある。」ということは、「生まれながらに少数派としての生きづらさがある。」ということです。

親として気持ちが揺れて当然なのだと思います。


「社会福祉法人・はるにれの里」理事長の加藤潔さんのレジメには、

 

 

🍀「受容しよう」そう思う心が、すでに受容

🍀「投げ出さない」でも「抱え込まない」

🍀 まず親が元気でいること(そのためには親自身がちゃんと休む事)

🍀 親自身が元気でないと子どもをほめられない


と、書いてありました。


子育ては短距離走ではなく長距離走。

色々な福祉サービスも利用しながら、自分自身を労わることを忘れず、子どもに向き合っていくことが大切なのだと思います。



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