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「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑮ 〜「人の生きる意味の大切さ」〜
10年以上前。 わが子の障害がわかり、目の前が真っ暗になりました。 でも障害を学ぶことで、「できないのには理由がある」と理解できるようになりました。 すると少しずつ、「その子らしさ」を愛おしく思えるようになりました。 今回、このコラムでお伝えしたかったことは以下になります。 🍀 わが子について学ぶこと・人と比べないことが大切 🍀 でも時にはその気持ちがぶれてしまうこともある。そんな自分も認める 🍀 適切な専門家や支援者の方とつながることが大事 🍀 スケジュールや本人がわかる形での説明・本人が選ぶことを大切にする 🍀 カラフルな存在であるわが子達 彼らが生き生きと暮らせる毎日は、誰にとっても暮らしやすい社会になるはず 最後に、「君が僕の息子について教えてくれたこと」という番組を見て感じたことです。 こちらはNHKで放送され、DVDにもなっています。 作家の東田直樹さんは重度の自閉症です。 2007年に彼の著作である「自閉症の僕が跳びはねる理由」が出版され、2013年にイギリスの作家であるデイヴィッド・ミッチェルさんがこの本を翻訳
えがおのたね
1 日前読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑭ 〜この子らを世の光に〜
「この子らを世の光に」 この言葉は、戦後日本の 障害者福祉 を切り開いた第一人者として知られる糸賀一雄の言葉です。 (糸賀一雄は、1946年に知的障害児の教育を行う 「 近江学園 」 を創設しました。 その思想と実績から「社会福祉の父」とも呼ばれています。) この言葉を聞いたとき、 「この子ら『に』世の光『を』」 ではないかと思った方もいるのではないでしょうか? かく言う私もその一人です。 この言葉の「世の光」とはなんでしょうか? 改めて考えた時、私は以前読んだ東田直樹さんの本(「自閉症の僕の七転び八起き」)を思い出しました。 東田直樹さんは、重度の自閉症の作家です。 ********************************************************************** 「自閉症で良かったこと」 自閉症という障害を抱えていても、僕のことを好きでいてくれる人たちのおかげで、笑顔で暮らせる環境を有難いと思っています。 もし、僕が普通だったら、自閉症の人に対して、人間として対等に接することができたのだろうかと考える
えがおのたね
1月15日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑬ 〜不安との向き合い方〜
前回、わが子の性格を「人の目を気にしない」「自分の思いに正直」と前向きにとらえてお伝えしました。 でも私自身、少数派の子育てにおいてこの「前向きにとらえる」ということが、とても難しいことだと日々感じています。 現代人が1日に受け取る情報量は、「平安時代の一生分」・「江戸時代の1年分」とも言われているそうです。 日々押し寄せるたくさんの情報で、普通の人でも不安感や不足感を抱きやすい世の中です。 まして少数派の子育てをしていたら、その思いは一層強くなって当然です。 以前、心理の先生が、 「 不安がある時ほど人は動く 」 という話をしてくれました。確かに不安は親のおおらかさを失わせ、 「子どもに対して支配的になったり余計な手助けをしたり」 という好ましくない関わりにつながりがちです。 どうしたら親自身の不安を手放していけるのでしょうか? 私は、自分の子育てを通じて、以下のことが大切だと思いました。 🍀 つながる…専門家に相談する・仲間を作る まず一番大切なことは、適切な専門家とつながることです。 私は我が子を授かるまで、自閉症や知的障害に
えがおのたね
2026年1月1日読了時間: 4分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑫ 〜『正しい』より『楽しい』〜
今回は、息子と一緒にいて気づいた事をお伝えしたいと思います。 写真のカタツムリは、小学4年生の時に学校の宿題で作りました。 カタツムリを虹色に塗ると「終わり〜!」と言って机から去って行きました。 私は、宿題だし「作り直したほうがいいかな?」と一瞬思いましたが、去って行った息子を呼び戻すのも気が引けて、そのまま提出しました。 また5年生の時には、こんなことがありました。 卒業する6年生に手紙を書きたいという息子。 お店に行くと、写真のセットを選びました。 私は、「渡すのは男の子だし…。」と思い、さりげなく雲や飛行機の柄のものを勧めました。 しかし、すでに買い物に興味がなく違う方を見ている息子。 結局そのレターセットを買いました。 家に着くとすぐにお手紙を書き終えた息子。 私はその封筒を見ながら、 「色々なお花の絵のきれいなレターセット。別に誰が使ってもいいんだよなぁ…。」 と改めて思いました。 私は息子と一緒にいると自分が知らずにまとっている、様々な「〜べき」という価値感に気づかされます。 カタツムリは茶色であるべき。 花柄のレターセットは女の子が
えがおのたね
2025年12月15日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑪〜「子育てをするうえでもっとも大切なこと・佐々木正美先生の言葉より」〜
我が子を授かってから繰り返し読んでいる本があります。 佐々木正美先生の本です。 佐々木先生は児童精神科医として半世紀以上もの間、子どもの育ちを見守り続けてきました。 そして、子育て中の親たちの悩みに耳を傾け寄り添ってこられました。 2017年に亡くなられましたが、 「子どもたちが幸せに生きるための『心の育て方』」 を学ぼうと、その著書は今でも多くの人に読み継がれています。 実は、そんな先生の息子さんも自閉症の特性があったそうです。 支援者であり保護者でもあった佐々木先生。 写真の2冊から特に印象深かった言葉をご紹介させていただきます。 『抱きしめよう、わが子のぜんぶ』 『わが子が発達障害と診断されたら』 🍀「親の理想を子に求めるのではなく、子にとっての理想の親になること」 佐々木先生は、 「『良い進路に進ませようと親が熱心になること』その行為は、 子どもを愛しているようで実は『わが子を自分の望むような子に育てたい』という親の自己愛である」 と書かれています。 発達障害に関しては、 🍀「発達障害の子が持つ弱いところは治らないし、治すべき問題では
えがおのたね
2025年12月1日読了時間: 4分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑩ 〜「経験を積むことでの成長」〜
息子は就学前、2歳児クラスから「かしの木学園」。 3歳児クラスからは「松原学園」。 と、2つの児童発達支援センターに通いました。 そして、小学校・中学校と地域の支援級(知的クラス)に通い、今中学3年になりました。 10年以上たっても忘れられないできごとがあります。 かしの木学園の卒園式での出来事です。 私は、絵をたくさん使ったオリジナルのプログラムを作りました。 そして、一週間以上前からそれを見せて式の流れを説明しました。 さらに当日は、息子とそれを見ながら、 「『はじめのことば』だったね。」 「『園長先生のお話』終わったね。」 と、終わったものに一つ一つ線を引いて見せながら式に参加していました。 初めて経験する卒園式。 息子は緊張しつつも、そのプログラムを見ながら一生懸命頑張っている様子でした。 式が終わって記念撮影が始まりました。 (記念撮影はプログラムに書いてありませんでした。) みんながカメラマンの前に列を作っていきます。 私たち家族も列の中に入りましたが、今までの緊張がピークに達したのでしょう。 撮影の瞬間に大パニックになった息子は、み
えがおのたね
2025年11月15日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑨ 〜「好きなことを大切に」〜
今も昔も子育てで大切にしてきたことの一つに、「本人の『好き』を大切にする」ということがあります。 電車が大好きな息子に付き添って様々な電車に乗る。 絵本も大好きなので、家族の図書カードで借りられるだけ借りてくる。 本人の「好き」に対しては、無理のない範囲で寄り添っています。 そんな息子の「好き」を、写真とともにお伝えしたいと思います。 1枚目の写真は、東所沢駅で貨物列車が来るところです。 背中からも喜びあふれる大ジャンプ!!(今よりスリムで軽かったです。) 2枚目は遊びに行った児童館で形ブロックを組み合わせて遊んでいます。 何をしているか分かりますか? 実はこれ、エレベーターを再現しています。 緑の△が「開くボタン」と「上」。 赤の△が「閉まるボタン」と「下」。 手元の青い2枚の四角がエレベーターのドアです。 自作のエレベーターボタンとドアを操作しながら、実に楽しそうに遊んでいました。 そして3枚目。 こちらは宅配便に入っていた発泡スチロールを見つけると、即座にホームドアに見立て遊んでいました。 いつも思うのですが、本人が大好きなもので、本当に楽
えがおのたね
2025年11月1日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑧ 〜「らせんの受容」〜
〇自閉症への理解が深まったこと。 〇「他の子との比較」ではなく、「昔のその子との比較」で成長を考えられるようになったこと。 それらを通じて、少しずつ「わが子らしさ」が愛おしく思えるようになってきました。 とはいっても…。 小学校の長期休み。 お気に入りのキャラクターの登場を何十回も繰り返して見る息子。 「ウー・ウータン!げんき・げんき〜!!」 の声が、毎朝6時から部屋に響きわたります。 「繰り返しが落ち着くんだろうな…。」 そう思っても、しんどい時がありました。 今は、そこまで強いこだわりもなくなりました。 でも、中学生になると多くの子は、部活に入ったりしながら、自分の世界を築き上げていきます。 また、読む本や見る映画も、だんだん難しいものになり、親との会話も対等になっていきます。 息子では見られないそんな姿に、少し胸が痛くなる時もあります。 我が子の障害受容に関して、「らせんの受容」という言葉があります。これは、 「親には、我が子の障害を否定する気持ちと肯定する気持ちが常にあって、 この相反する気持ちがまるでリボンの表と裏が交互に現れるように繰
えがおのたね
2025年10月15日読了時間: 2分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑦ 〜「縦軸と横軸」〜
人には興味がないけれど、エレベーターや数字が大好き。 気に入ったことは何度も繰り返し、こだわりが多くマイペース…。 幼少期の息子の様子です。 不可解な行動が多く、育てづらい我が子。 でも、自閉症や知的障害の学びが深まると、少しずつ息子の行動を理解できるようになりました。 そして小4の時、療育の先生に、 「『横軸』(他の子との比較)じゃなくて、『縦軸』(昔のその子との比較)でお子さんを見てくださいね。」 と言われました。 この「縦軸と横軸」にまつわる、こんなエピソードがあります。 息子が小2の時に、誕生日に自転車をプレゼントすることにしました。 「本人が望んだ。」というよりは、「自転車に乗れたらいいな。」という親の思いが強かったように思います。 補助輪付きの自転車を探しますが、小2でも体が大き目な彼に合うものはどこにもありません。 仕方がないので、22インチの自転車を買って、Amazonで探した補助輪をつけました。 誕生日当日。 少し大きめのその自転車に、おそるおそるまたがった彼は、 「もういいや。」 と言うと、それから二度と乗ろうとしませんでした
えがおのたね
2025年10月1日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑥ 〜「尊重すべき一つの特性」〜
幼少期の息子は、衣服や排せつなど様々なこだわりがありました。 そして、自分の思い通りにならないと、パニックになる…。 そんな、生きづらさを抱えていました。 彼のことを少しでも理解したくて、発達のドクターや心理の先生のもとへ通いました。...
えがおのたね
2025年9月15日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑤ 〜『子どもが育ちたいように育つ』ことを支える〜
服、靴…。とこだわり満載だった我が子ですが、何より苦労したのは、トイレトレーニングです。 年中の頃には、失敗はありつつも、おしっこはできるようになりました。 でもどうしてもトイレに座る事ができません。排便は紙パンツにしていました。...
えがおのたね
2025年9月1日読了時間: 3分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで④ 〜こだわりへの対応〜
今回は、「息子の様々なこだわりにどう対応してきたか」をお伝えできたら。と思います。 息子が松原学園に通っていた頃、黄色いトーマスの服(長袖)しか着られなくなりました。 暑くなってもこの服しか着ない。 さらに、寝る時もこの服しか着ないので、眠った息子の服をそっとぬがして他...
えがおのたね
2025年8月15日読了時間: 6分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで③ 〜いつも笑顔でいられる環境作り〜
2歳半でASD(自閉スペクトラム症)と診断された息子。 その時点で、「普通級に行くのは難しい。」と言われました。 そしてその頃やっと、「あか」「あお」と、初めての言葉がでました。 ただその後も、オウム返しやテレビで見たフレーズの繰り返しで、意味のあるやり取りはなかなかできる...
えがおのたね
2025年8月1日読了時間: 2分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで② 〜「やりたい」という気持ちを育てる〜
ASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けた我が子。 かしの木学園から松原学園に進んでも、激しいこだわりや癇癪が続きました。 私は、そんな息子への対応が分からず、本当につらい日々が続きました。 秩父学園のOT(作業療法)にも通いました。...
えがおのたね
2025年7月1日読了時間: 4分
「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで① 〜『困った子』ではなくて『困っている子』〜
1月よりきなこに勤務している加藤です。 私の息子は、知的障害を伴う ASD(自閉スペクトラム症)です。 今きなこで働きながら、かつての息子や子育ての日々をよく思い出しています。 自分の経験が少しでもお役に立てたら…。...
えがおのたね
2025年7月1日読了時間: 5分


アンコンシャスバイアス研修
定期的に法人で、開所前に職員が集まり研修会を開いてます。みんなでお勉強。過去には『ハラスメント研修』『虐待研修』など、子どもに関わる我々、児童指導員に大切な知識でもあるし、大人の職員同士が気持ちよく働くことにも必要な研修でした。 そして、今回は、、、 【...
えがおのたね
2025年6月28日読了時間: 3分
余白の時間が生み出したもの② 〜A君とのお散歩での気づき〜
行きたい公園に行けず、パニックになったA君。 でも気持ちを切り替えて別の公園に向かうことができました。 BさんはA君の手を取り、歩いて5分ほどの公園へ向かいます。 順調に歩き出すA君。 でも時々、急に後ろに戻ったり横に行ったりします。...
えがおのたね
2025年4月15日読了時間: 3分
余白の時間が生み出したもの① 〜A君とのお散歩での気づき〜
「『余白』の時間があったからこそ、よりその子が理解できて…。」 と話し始めた、きなこスタッフのBさん。 そして、先日あった出来事を教えてくれました。 きなこではよく公園へお散歩に行きます。 この日は近所のD公園に歩いて行くことにしました。...
えがおのたね
2025年4月1日読了時間: 3分
それぞれの場所で頑張っている先輩たち 〜Linoの先輩に話を聞く会②〜
先日Linoで開かれた先輩に話を聞く会。 進学・就職・通所。と、3つのグループに別れて、様々な話を聞くことができました。 私は、支援学校の職業科を卒業して就労したAさんとBさんの話を伺いました。 Aさんは飲食業。Bさんは農作業の仕事をしています。...
えがおのたね
2025年3月15日読了時間: 3分
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