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「その子らしさ」を愛おしく思えるようになるまで⑭ 〜この子らを世の光に〜

「この子らを世の光に」


この言葉は、戦後日本の障害者福祉を切り開いた第一人者として知られる糸賀一雄の言葉です。

(糸賀一雄は、1946年に知的障害児の教育を行う近江学園を創設しました。

その思想と実績から「社会福祉の父」とも呼ばれています。)


この言葉を聞いたとき、

「この子ら『に』世の光『を』」

ではないかと思った方もいるのではないでしょうか?

かく言う私もその一人です。


この言葉の「世の光」とはなんでしょうか?

改めて考えた時、私は以前読んだ東田直樹さんの本(「自閉症の僕の七転び八起き」)を思い出しました。

東田直樹さんは、重度の自閉症の作家です。


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「自閉症で良かったこと」


自閉症という障害を抱えていても、僕のことを好きでいてくれる人たちのおかげで、笑顔で暮らせる環境を有難いと思っています。

もし、僕が普通だったら、自閉症の人に対して、人間として対等に接することができたのだろうかと考えることがあります。

こんなにも、生き辛さを抱えた人たちの見えない心を探り、どうすれば今より充実した日々を送れるのか、自分のことのように考えることができたでしょうか。

世の中に障害者が存在するのは、何か理由があると思っています。

僕たちを見捨てずに一緒に生きようとしてくれる人たちには、愛があふれています。

この愛こそが、人類がこれからも生き残っていくための鍵に違いありません。


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自分とは異なる相手のことを思い寄り添っていく。

その愛情こそが『世の光』だと東田さんは言っているのだと感じました。



さらに私はもう一冊の本(斎藤一人「あなたが変わる315の言葉」)の文章を思い出しました。


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人には誰でも、絶対に、弱いところと強いところがある。

ところが、人の欠点を責めはじめると、自分の弱いところを隠そうとする。

自分が人の弱点を責める性格だから、

「自分も誰かに責められるんじゃないか」と心配になるんです。

相手の欠点を責めなければいい。

お互いが弱い部分を欠点と見るのではなくて、「自分があの人の役に立てる部分はここなんだ」というとらえ方をしていけばいい。

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「障害がある」ということは、普通の人たちに比べて苦手なこと・弱いところがあるということです。


そんな障害のある人たちが安心して暮らせる世の中。

それは、相手のできないことや弱いところを責めない社会です。

そして、相手の苦手なことに対して、「自分には何ができるだろう?」と考えられる世界です。

そこでは、障害のない人たちも自分の弱さを隠さずに人を頼ることができます。

そんな誰もが安心して暮らしていける社会。


「この子らを世の光に」


この言葉は、障害を持つ子どもたちを「支援される存在」としてではなく、私たちみんなが幸せに暮らすために「社会にとって重要な存在」として捉え、共に生きるべきだと訴えているのだと思います。

さらに、「その存在が周囲の人々に希望や光を与える」という深い信念が込められているのだと感じました。


個性豊かな我が子たちが生き生きと暮らせる社会。

それは、誰にとっても明るく幸せな社会なのだと思います。

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