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それぞれの場所で頑張っている先輩たち 〜Linoの先輩に話を聞く会②〜

更新日:7月6日

先日Linoで開かれた先輩に話を聞く会。

進学・就職・通所。と、3つのグループに別れて、様々な話を聞くことができました。


私は、支援学校の職業科を卒業して就労したAさんとBさんの話を伺いました。

Aさんは飲食業。Bさんは農作業の仕事をしています。


私は二人に、「仕事で大変なことはなんですか?」と、聞いてみました。


Aさんは、

・一日400人くらいのお客さんが来る。

・オーダーが立て込んで、とても大変な時がある。

・自分は勤務時間が長い(10時から17時)から、色んな仕事をしなくてはならない。

・3日で辞めてしまった人もいる


Bさんは、

・自然相手なので、勤務時間や曜日が変則的になってしまう。

・野菜がたくさん入ったコンテナは、15〜20キロくらいの重さになる。

 それを運ぶのが大変で、10キロも痩せた。

・人手不足で4日間残業が続いたときは本当にしんどかった。


と教えてくれました。

私は思わず、「辞めたくなることはない?」と、聞きました。

Aさんは、「学校で、『5年働けたらどこでも大丈夫』と言われた。」

Bさんも、「やめた後のことを考えると頑張ろうと思う。」

と、教えてくれました。

さらにBさんは、夏休みが7日ぐらいとれることも教えてくれ、そういった楽しみも、仕事の支えになっていると感じました。


次に、「仕事をして良かったことはなんですか?」と、聞きました。


二人はそれぞれ、

・お客さんが、「『美味しい』と喜んでくれる。」

・「野菜の成長を見守れる。」

 など、働くことで感じられる喜びを話していました。


そして、

「平日 頑張ったから、これぐらい贅沢してもいいかな。」

と、週末に思えること。


さらに、

Aさんは、別の地域の姉妹店に食べに行く。

Bさんは、弟にカードゲームを買ってあげる。

など、それぞれが自分で稼いだお金を有意義に使っていることも教えてくれました。


最後に、「後輩たちに伝えたいことはありますか?」と聞いてみました。


二人は、

・高等部で在籍している科やコースにこだわらず、色々な職種を試すのが良い。

・無理をすると体と心が壊れてしまうから、無理をしてはいけない。・合わない仕事に無理に合わせず、自分に合った仕事をしっかり探すこと。・自分の「できること」「できないこと」を理解して、無理をしない。抱え込まない。

  できないことは人に頼る。・毎日のことなので、通勤は楽なほうがいい。・働くといろんないいことがある。自分でやりきった喜びを感じられる。

 だから、働くなら早い方がいい。


と、教えてくれました。


一つ一つの質問に、しっかりと丁寧に答えてくれた二人。

その姿に、社会人らしさを改めて感じました。


別の部屋では、進学・通所した先輩からも、様々な有益な話が聞けたようです。


そのあとはみんなでゲーム大会!

デュエマやスイッチをそれぞれの部屋で楽しみました。


思えば、自分も中高生になってから、具体的に将来のことを考え始めました。

その頃に先輩の話を聞ける、このような機会があったら随分と心強かっただろうなぁ。

と、思いました。


Linoを卒業して、それぞれの場所で頑張っている先輩たち。

その姿に、今Linoに通っている子たちも、たくさんの刺激を受けたことと思います。


(sakuko)


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