3つの「あ」で子どもと関わっていくこと 〜Linoの大掃除②〜
- えがおのたね
- 2月15日
- 読了時間: 3分
更新日:7月6日
掃除が役割だった頃は、あまりやりたがらなかった子どもたち。
スタッフが掃除するようになった一年後、自ら、率先して掃除を始めました。
この一年で何があったのでしょうか?
Linoでは最近、スタッフたちが率先して掃除や断捨離を行ってきたそうです。
その様子を見て、子どもたち自身が、「スッキリすると気持ちいい」と感じていたのかもしれません。
でもそれだけで子どもたちは変わったのでしょうか?
私はペアレントセミナーを主宰している、長谷川満さんの「無為の子育て」という文章を思い出しました。
以下、抜粋です。
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無為とは、はからわず自然に任すという意味です。 無為の反対は「人為」です。人為とは目的のためにはからうことです。 たとえば幼児が遊ぶ姿は無為です。 幼児は遊びたいから遊んでいるだけで、遊びを通して知恵をつけようとか体力をつけようとかそんなことは考えていません。つまり、何かの狙いや目的があって遊んでいるわけではないのです。 一方、大人は子どもに「こうなってほしい、ああなってほしい」とはからい心を起こして、色々なことを子どもに身につけさせようとしますが、それがかえって自分も子どもも苦しめる原因になったりします。
(中略)
無為の子育てとは、はからい心を起こさず、自然に任せて育てていきましょう、という提案なのです。 それが親にとっても子にとっても一番楽で、一番幸せに暮らせるコツだし、子どもが本来持っている能力や才能、意志力や道徳性が一番よく伸びる教育法ですよ、ということなのです。
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「大人がはからい心を起こさず、自然に任せて育てていくことが何よりも大切。」というメッセージですね。
さらに文章は続きます。
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でも、放ったらかすわけではありません。
3つの「あ」(あいじょう・あんしん・ありのまま)に表されるように、子どもが親の愛情が十分に感じられるように関わることも大切だし、子どもに安心感を与えることも大切、ありのままの個性を尊重することも大切です。
でも、それらは子どもへの愛情があればそれほど難しいことではありません。
「はからい心」や「子どもに求める心」はエゴの心なのだと自覚すること。そして、そういった心ではなく、3つの「あ」で子どもと関わっていこうとすること。 それが無為の子育ての最初の一歩です。
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普段していない掃除をしてまでLinoに残りたかった子どもたち。
それは、子どもたち一人一人が、「Linoにいることが楽しい。」「Linoが自分たちの居場所だ。」と思っていたからではないでしょうか?
どうしてそう思えるようになったのでしょう?
それは、日々子どもたちがLinoで、「3つの「あ」(あいじょう・あんしん・ありのまま)」を感じ、自分自身の思いを尊重されてきたからです。
私は改めて、
・大人は、自分たちが大切にしたい生活習慣を実践している姿を見せながら、3つの「あ」で子どもたちと関わっていくこと。
・子どもの成長は、大人が「導く」ものではなく、「信じて見守る」もの。
・そして、「子どもは、その子自身のタイミングで自立に向かう力を秘めている。」
ということに気づかされました。
植物は、太陽の光や雨が降り注ぐだけで、自然と元気に育っていきます。
きっと子どもたちも、余計なはからいごとなどなくても、たくさんの愛情を注ぐことで、すくすくと育っていくのだと思いました。
(sakuko)
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